2025年後期放送のNHK連続テレビ小説「ばけばけ」のヒロイン・松野トキは、「髙石あかり」さんが演じます。ドラマのあらすじは、以下の通りです。

日本の怪談を世界に伝えた作家「小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)」と、その妻「小泉セツ」をモデルにしたオリジナル作品。

舞台は明治時代の松江。没落士族の娘・松野トキ(髙石あかり)は、外国人教師・ヘブン(トミー・バストウ)と出会い、心を通わせていく。

言葉も文化も異なるふたりは、怪談に込められた人々の想いを通じて、互いを支え合いながら、目には見えない“人の情”に寄り添って生きていく。

 

「ばけばけ」に登場するヘブンの実在モデルは、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)です。ラフカディオ・ハーンは1896年に日本国籍を取得し、日本名「小泉八雲」と名乗りました。

史実をもとに、朝ドラ「ばけばけ」でヘブンが名乗るかもしれない日本名を考察します。

 

「ばけばけ」ヘブンも帰化後に日本名を名乗る?

「ばけばけ」でヘブンを演じているのはトミー・バストウさんで、モデルは小泉八雲です。

史実では、小泉八雲は1896年(明治29年)に日本国籍を取得。東京帝国大学文科大学で英文学講師を務め、日本名「小泉八雲」を名乗りました。その後、牛込区市谷富久町(現在の新宿区)に転居し、日本人としての生活を送っています。

そのため、「ばけばけ」のヘブンも、日本人に帰化する展開が考えられます。

トキとヘブンの関係は、ドラマオリジナルではあるものの、小泉八雲とその妻・小泉セツをモデルにした史実がベースです。小泉八雲と小泉セツ、それぞれの生涯については以下の記事でまとめています。

 

小泉八雲はなぜ帰化した?日本国籍を取得した経緯

小泉八雲はなぜ帰化した?日本国籍を取得した経緯

小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が日本国籍を取得した背景には、当時の国際情勢や制度上の制約がありました。

ハーンは1890年に来日し、島根県の尋常中学校や第五高等学校(熊本)で英語教師を務めた後、1896年に東京帝国大学の講師となります。しかし当時、外国人が帝国大学で正式な教授職に就くことは難しい状況でした。

また、ハーンはギリシャ出身でイギリス国籍を持っていましたが、小泉セツと結婚し、家庭を築いていました。

明治時代の日本では、外国人のままでは日本の戸籍に入れず、民法も十分に適用されないため、日本人の妻や子どもが相続や財産面で不利になるという問題がありました。

八雲は教師・作家として安定した収入と著作権を持っており、自分の死後も家族が困らないようにすることは避けて通れない課題だったと考えられます。

こうした現実的な事情に加え、日本文化への共感と日本に永住する覚悟から、ハーンは妻の姓を継ぎ「小泉八雲」と名乗り、日本人として生きる道を選びました。

 

小泉八雲の名前の由来とは?「八雲」に込められた意味【史実解説】

小泉八雲の名前の由来とは?「八雲」に込められた意味【史実解説】

小泉八雲という名前は、単に「妻・セツの姓を名乗った」というだけではありません。その背景には、松江と出雲の地への深い思い入れがありました。

妻・セツは小泉家の娘として生まれましたが、生後まもなく親類の稲垣家の養女となっています。その後、最初の結婚を経て小泉家に復籍していたため、ハーンは帰化にあたり、妻の家に入る形で「小泉」姓を名乗ったと考えられます。

一方、「八雲」という名前については、セツの養祖父・稲垣万右衛門が、『古事記』にある日本最古の和歌にちなみ提案したとする説があります。

松江には、縁結びの神社として知られる 八重垣神社 があります。この神社には、『古事記』に登場する 素盞嗚尊 と、その妻となった 稲田姫命 の夫婦神が祀られています。

小泉八雲は、この八重垣神社を訪れた体験を文章に残し、素盞嗚尊と稲田姫命が結ばれる場面を描いた『古事記』の有名な一節を引用しました。

八雲立つ
出雲八重垣
妻籠みに
八重垣作る
その八重垣を

 

この和歌にある「八雲立つ」は、出雲国を象徴する枕詞として知られています。日本国籍を取得する際、八雲は松江で暮らした日々にちなみ、この「八雲」を自らの名として選んだとされています。

 

「ばけばけ」ヘブンの日本名を推測

「ばけばけ」でヘブンが日本名を名乗るとしたら、どんな名前になるのでしょうか。

トキの生家は、ドラマでは「雨清水家」という設定です。史実で小泉八雲が「小泉」という姓を名乗ったように、ヘブンもトキの生家の姓を名乗る可能性は高そうです。

以下、勝手に推測したヘブンの帰化後の日本名の候補です。

  • 雨清水八雲(あましみず・やくも)⇒史実へのオマージュが最も強く第1候補
  • 雨清水天国(あましみず・てんごく)⇒「ヘブン=天国」から
  • 雨清水天雲(あましみず・てんうん)⇒ヘブンと八雲の両方から

 

まとめ

朝ドラ「ばけばけ」で、ヘブンが日本に帰化して日本名を名乗る展開は、実在モデルである小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の史実を踏まえると十分にあり得ます。

史実では1896年に帰化し、妻・小泉セツの姓「小泉」を名乗り、出雲にちなむ「八雲」を名前に選びました。ドラマでも、トキの生家「雨清水」に由来する日本名になる可能性があり、たとえば「雨清水八雲」などが候補として考えられます。

他にも「ばけばけ」のキャスト・スタッフ一覧は、以下でまとめています。

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大森拓也
放送作家、物書き、フリーライター歴20年以上です。放送作家としての仕事については、以下のブログに記載しています。
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