2025年1月5日(日)スタートの第64作となるNHK大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」
「べらぼう」の主人公・蔦屋重三郎を演じるのは「横浜流星」さんです。そして、森下佳子さんが脚本を担当、あらすじは以下の通りです。
“江戸の出版王”と呼ばれた「蔦屋重三郎」の波乱万丈の生涯を描く。人口100万を超えた江戸、貧しい家庭に生まれた蔦重は養子として育ち、貸本屋から書籍編集・出版業へと進出。
田沼意次の時代に「黄表紙」の大ヒットで文化の中心となり、喜多川歌麿や葛飾北斎など、後の巨匠たちを世に送り出す。笑いと涙、謎が交錯する物語を通じ、蔦重の自由と文化への情熱が時代を超えて描かれるエンターテインメントドラマ。
「べらぼう」第25話では、江戸の町に火山灰が降り注ぐ印象的なシーンが描かれます。これは、江戸時代後期の1783年に実際に発生した「浅間山の大噴火」です。
べらぼう第25話「灰の雨降る日本橋」あらすじと見どころ

大河ドラマ『べらぼう』第25話「灰の雨降る日本橋」では、江戸の町に火山灰が降り注ぐ場面が描かれました。
第25話の物語は、蔦重(横浜流星)が柏原屋(川畑泰史)から買い取った丸屋を商売の拠点として整えるところから始まります。「抜荷の絵図」を手に入れた蔦重は、それを使って田沼意知(宮沢氷魚)に働きかけ、日本橋出店の協力を取り付けます。
そんな矢先、1783年(天明3年)8月5日、浅間山が大噴火。火山灰が遠く離れた江戸の空にも降り注ぎます。蔦重は日本橋・通油町の清掃に身を投じ、その姿に心動かされた「てい(橋本愛)」の態度にも変化が生まれます。
この「火山灰が降る江戸」の描写は、実際の歴史に基づいた出来事です。
天明大噴火とは?江戸にも降った浅間山の火山灰

「べらぼう」第25話で描かれた“江戸に降る火山灰”の場面は、実際の歴史的災害「天明大噴火(てんめいだいふんか)」をもとにしています。
この大噴火は、江戸時代中期に起きた自然災害の中でも特に被害が大きく、遠く離れた江戸の町にまで影響を及ぼしたことで知られています。
群馬県と長野県の県境にある「浅間山の大噴火」(1783年)とは?
1783年8月5日(旧暦7月8日)、現在の群馬県と長野県の県境にある浅間山で大規模な噴火が発生しました。この噴火では、火砕流や泥流、そして大量の火山灰が上空に噴出しました。
現在の群馬県嬬恋村(つまごいむら)周辺では、火砕流や土石流により約1,500人が亡くなったとされています。
浅間山の火山灰は、上昇気流と偏西風に乗って江戸(現在の東京都)まで達したことが記録に残されています。
火山灰が江戸にもたらした影響、田沼意次の失脚に続く
火山灰は直接的な火災や被災を引き起こすものではありませんが、当時の江戸にとっては十分に異常事態でした。
- 空がくすみ、日中でも薄暗くなる
- 屋根や道、井戸などが灰で覆われる
- 呼吸器への影響や飲料水の汚染を懸念
- 灰が農作物に降り積もり、翌年以降の飢饉(天明の大飢饉)にもつながった
江戸の町民たちは、まさか遠くの火山の影響とは思わず、「不吉な前兆」「天変地異」として受け止めたようです。

この「浅間山の大噴火」は、すでに発生していた「天明の大飢饉(1782~1788年)」をさらに悪化させ、田沼意次の失脚を招く一因となりました。
天明7年(1787年)に田沼が老中職を罷免されると、幕政は松平定信による「寛政の改革」へと大きく転換していきます。
渡辺謙さんが演じる「田沼意次」の政治、生涯については以下の記事で詳細をまとめています。

まとめ
NHK大河ドラマ「べらぼう」、第25話では「天明大噴火」で江戸の町に火山灰が降り注ぎます。
他にも「べらぼう」のキャスト・登場人物・スタッフ一覧は、以下をチェックしてください。


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