「あんぱん」八木信之介(妻夫木聡)モデルは誰？サンリオ辻信太郎、新屋敷上等兵？
NHK連続テレビ小説「あんぱん」のヒロイン・朝田のぶは、「今田美桜」さんが演じます。「あんぱん」のあらすじは、以下の通りです。
漫画家「やなせたかし」さんと妻「暢（のぶ）」さんをモデルにしたオリジナル作品。昭和初期、高知で明るく奔放な少女・朝田のぶと、父を亡くした少年・柳井嵩が出会う。
戦後、嵩と再会したのぶは夢を追い東京へ。彼女を追いかけた嵩と共に、六畳一間の貧しい生活を楽しみながら二人は結婚。どんな困難も笑いに変えた彼らの未来には、『アンパンマン』が誕生する希望の物語が続く。
朝ドラ「あんぱん」第10週からは、妻夫木聡さん演じる「八木信之介」が登場します。
八木信之介は、徴兵された柳井嵩（北村匠海）が小倉連隊で出会う上等兵であり、物語のキーパーソンともいえる存在です。
八木信之介のキャラクター設定や実在モデルについて分かりやすく紹介します。
八木信之介とは？嵩を助ける小倉連隊の上等兵
妻夫木聡さんが演じる「八木信之介（やぎ・しんのすけ）」は、徴兵され小倉連隊に配属された嵩が出会う上等兵です。
一見すると厳格な軍人ですが、新兵で戸惑う嵩を気にかけ、何かとサポートする先輩兵士として描かれています。八木信之介の役どころは以下の通りです。
戦時中、嵩が所属することになる小倉連隊の上等兵。軍隊になじめない嵩を気にかけ、折にふれ助け舟を出す。戦後、嵩と思わぬ再会を果たし、のぶと嵩の人生に大きな影響を与えるようになる。
八木は軍人でありながら詩や文学を愛する知性的なキャラクターで、嵩の詩才にもいち早く気づくなど、創作面でも重要な役割を果たしていきます。
また、妻夫木聡さんは自身のコメントでは「厳しさの裏にある繊細さと本質を見抜く力を持った人物」と八木を語っています。
実在モデルは2人？新屋敷上等兵、サンリオ創業者・辻信太郎
朝ドラ「あんぱん」は、アンパンマンの作者「やなせたかし」さんをモデルとしたフィクションですが、八木信之介のモデルと考えられる重要人物が2人います。それが、以下の人物です。
- 軍隊時代の恩人・新屋敷上等兵
- サンリオ創業者・辻信太郎
ただし、「あんぱん」に登場する八木信之介そのものは創作上のオリジナルキャラクターであり、名前や経歴まで含めて史実通りの人物が存在するわけではありません。
複数のモデルを掛け合わせているからこそ、架空の登場人物としてフィクションならではのドラマが展開されます。以下より、それぞれの人物の史実を紹介していきます。
軍隊時代の恩人・新屋敷上等兵
「やなせたかし」さんが終戦直前、中国戦線で出会った実在の先輩兵士として「新屋敷上等兵」がいます。
「やなせたかし」さんは著書『アンパンマンの遺書』で非常に印象的なエピソードを語っています。
当時やなせさんが所属していた部隊では、いじめや体罰が横行しており、新兵は「リンチの標的」となることが日常茶飯事。しかしそんな中、新屋敷上等兵は、やなせさんの「風よけ」として体を張って守ってくれました。
この新屋敷上等兵は「鬼屋敷」と呼ばれるほど怖れられた古参兵でしたが、「やなせたかし」さんの洗濯を代わってくれたり、自らも世話をしてくれたりと、内に優しさを秘めた人物だったそうです。
「あんぱん」で八木が嵩を庇い、心を通わせていく様子は、「やなせたかし」さんの、これらの体験がベースと見られます。
サンリオ創業者・辻信太郎
戦後、漫画家や詩人として活動を続けていた「やなせたかし」さんにとって、後のサンリオ創業者「辻信太郎（つじ・しんたろう）」さんとの出会いは転機となりました。
1960年代、辻さんが立ち上げたばかりの山梨シルクセンター（現在のサンリオ）は、当時まだ小規模な会社でしたが、「やなせたかし」さんの才能を高く評価し、初めての詩集『愛する歌』を「うちで出しましょう」と提案。その一言が、やなせさんの人生を大きく動かしました。
この詩集の出版は、やなせさんにとって「自分が初めて世の中に認められた瞬間」であり、その後のクリエイター人生においても忘れられない出来事だったと語られています。さらに、この詩集の成功がきっかけとなり、サンリオ自体も出版事業に進出することになります。
朝ドラ「あんぱん」の物語で、八木信之介が戦後に嵩と再会し、詩や漫画の才能を認めて人生の転機をもたらす展開は、まさに辻信太郎さんの“恩人エピソード”を色濃く反映していると言えるでしょう。
「妻夫木聡」プロフィール、朝ドラ初出演
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嵩の恩人「八木信之介」を演じるのは、「妻夫木聡（つまぶき・さとし）」さんです。プロフィールは以下の通りです。
| 生年月日 | 1980年12月31日 |
|---|---|
| 出身 | 福岡県 |
| 趣味 | 音楽・映画鑑賞 |
1998年にテレビドラマ『すばらしい日々』で俳優デビュー。2001年の映画『ウォーターボーイズ』で初主演を務め大ブレイク。以降『ジョゼと虎と魚たち』『オレンジデイズ』『悪人』『怒り』など、映画・ドラマで幅広く活躍。
NHKは2009年「天地人」直江兼続役で出演、妻夫木聡さんにとって朝ドラは「あんぱん」が初出演になります。
まとめ
朝ドラ「あんぱん」に登場する八木信之介（演：妻夫木聡さん）は、嵩の恩人として物語の重要な役割を担うキャラクターです。
実在のモデルは明確にはいませんが、やなせたかしさんの人生で出会った2人の恩人、戦時中の「新屋敷上等兵」と、戦後の「辻信太郎」さんの要素を組み合わせて描かれた創作キャラクターと推測されます。
他にも「あんぱん」のキャスト・スタッフ一覧は、以下でまとめています。
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