「あんぱん」御免与町(ごめんよ)はどこにある？モデルは高知県後免町(現:南国市)

NHK連続テレビ小説「あんぱん」のヒロイン・朝田のぶは、「今田美桜」さんが演じます。「あんぱん」のあらすじは、以下の通りです。

漫画家「やなせたかし」さんと妻「暢（のぶ）」さんをモデルとしたオリジナル作品。昭和初期、高知で明るく奔放な少女・朝田のぶと、父を亡くした少年・柳井嵩が出会う。

戦後、嵩と再会したのぶは夢を追い東京へ。彼女を追いかけた嵩と共に、六畳一間の貧しい生活を楽しみながら二人は結婚。どんな困難も笑いに変えた彼らの未来には、『アンパンマン』が誕生する希望の物語が続く。

ヒロイン・朝田のぶの生まれ故郷は、「高知県長岡郡御免与町（ごめんよちょう）」です。

ユニークな町の名前ですが「実在する町」なのか、気になった方も多いのではないでしょうか？のぶと後の夫・柳井嵩が幼少期を過ごす「御免与町」について紹介します。

「高知県長岡郡御免与町」は地図には存在しない
実在モデルは「高知県長岡郡後免町」やなせたかしが幼少期を過ごした町
高知県長岡郡後免町、現在の「南国市」はどんな場所？
まとめ

「高知県長岡郡御免与町」は地図には存在しない

まず結論から言うと、朝田のぶの故郷としてドラマに登場する「高知県長岡郡御免与町（ごめんよちょう）」という地名は架空の町です。

実際の日本地図や行政区分に「御免与町」は存在しません。しかし、そのモデルとなった実在の町があります。それが夫・嵩の実在モデル「やなせたかし」さんの少年時代を過ごした町です。

実在モデルは「高知県長岡郡後免町」やなせたかしが幼少期を過ごした町

「あんぱん」のヒロイン・朝田のぶと、その後の夫となる柳井嵩（やない・たかし）が幼少期を過ごす舞台として登場する「御免与町」ですが、この町のモデルは「高知県長岡郡後免町（ごめんちょう）」です。

ドラマに出てくるのは「御免与町（ごめんよちょう）」、実在するのが「後免町（ごめんちょう）」です。

「後免町（ごめんちょう）」の由来は江戸時代、新田開発で免税された「御免許の土地」と呼ばれたことが、「後免」に転じたとされています。

柳井嵩のモデルが、「アンパンマン」の作者として有名なやなせたかしさんが育った町が、まさにこの「後免町」です。（1959年の合併により、現在は南国市の一部）

やなせたかしさんは1919年、東京・日本橋で生まれましたが、幼い頃に父親が亡くなり、「高知県長岡郡後免町」に住む叔父の家に引き取られました。

なお、ヒロイン・朝田のぶのモデルとなった小松暢（こまつ・のぶ）さんは大阪市の出身で、やなせさんとは1946年ごろに「高知新聞社」で出会っています。

そのため朝ドラでは2人が幼なじみとして描かれていますが、これはあくまで「あんぱん」オリジナルの設定です。

高知県長岡郡後免町、現在の「南国市」はどんな場所？

「後免町」は、かつて高知県の長岡郡に実在した町で、現在は合併により「高知県南国市」の一部となっています。県庁所在地の高知市の東に隣接する、県下第二の都市です。

「ごめん」というユニークな地名が全国的にも珍しく、「ごめん駅」の駅名も話題になることが多く、観光客の写真スポットとしても人気です。特産品には、ししとう、大葉、小なす、ごめんケンカシャモ、四方竹などがあります。

29日、所用ついでに南国市街へ。
やなせたかしロードそばには、アンパンマン石像等多数があるが、
新しい道路そばにも像や公園ができていた。
市街地巡りでやなせさんの世界に浸れた。
また30日からのイベントに向けてか南国市関係者が準備に追われている場面を見かけた。#南国市 #やなせたかし pic.twitter.com/qsDtCMNCf5
— ミツキ (@Mitsuki_Biosph) March 29, 2025