2025年1月5日(日)スタートの第64作となるNHK大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」
「べらぼう」の主人公・蔦屋重三郎を演じるのは「横浜流星」さんです。そして、森下佳子さんが脚本を担当、あらすじは以下の通りです。
“江戸の出版王”と呼ばれた「蔦屋重三郎」の波乱万丈の生涯を描く。人口100万を超えた江戸、貧しい家庭に生まれた蔦重は養子として育ち、貸本屋から書籍編集・出版業へと進出。
田沼意次の時代に「黄表紙」の大ヒットで文化の中心となり、喜多川歌麿や葛飾北斎など、後の巨匠たちを世に送り出す。笑いと涙、謎が交錯する物語を通じ、蔦重の自由と文化への情熱が時代を超えて描かれるエンターテインメントドラマ。
「べらぼう」【第11話】平賀源内(安田顕)が、「エレキテル」の研究に没頭する姿が描かれます。
平賀源内が復元した「エレキテル」とは何なのか?他にも平賀源内が開発した発明品を紹介します。
エレキテルとは?静電気の発生装置

「エレキテル」は、静電気を発生させる装置です。もともとは西洋で発明されたもので、ガラス製の円筒や円盤を回転させ、摩擦によって電気を生じさせる仕組みです。
「エレキテル」は、電気の流れを直接利用するものではなく、静電気の発生により物体を引き寄せたり、火花を発生させたりする仕組みです。そのため、実用的な電力源というよりも、科学実験や娯楽、さらには医療用途としての側面がありました。
平賀源内はエレキテルをどのように復元?史実紹介

「エレキテル」が日本に伝わったのは1751年(宝暦元年)頃で、オランダ人が幕府に献上したとされています。その後、1765年(明和2年)に蘭学書『紅毛談(おらんだばなし)』で紹介されました。
この本を読んだ平賀源内は興味を持ち、1770年(明和7年)頃に壊れたエレキテルを発見しました。入手経路には諸説あり、古道具屋で見つけたとも、オランダ通詞の西善三郎を通じて入手したとされます。
平賀源内は西洋の書物を参考にしながら試行錯誤を重ね、1776年(安永5年)頃に江戸・深川で「エレキテル」の復元に成功。

外観は木製の箱型で、内部にはガラス円筒を回転させ、金箔との摩擦で静電気を発生させる仕組みでした。これにより、火花を発生させたり、軽いものを引き寄せたりする現象を再現できました。
平賀源内は「エレキテル」を複数台製作し、デモンストレーションを行って多くの人々にその仕組みを披露しました。これは当時の日本では非常に斬新な科学実験であり、江戸の知識層や大名たちの間で話題となりました。
平賀源内の「エレキテル」は見世物や静電気療法(医療器具)として利用されましたが、直接的に日本の電気技術の発展につながったわけではありません。しかし、当時の人々の科学への関心を高める一因となったと考えられています。
平賀源内が発明・改良した他の発明品
平賀源内は、「エレキテル」の復元だけでなく、多くの発明や技術革新にも関わっています。
火浣布(かかんぷ)
「火浣布(かかんぷ)」は、現在の耐火布のようなもので、燃えにくい布を開発しました。火事の多かった江戸時代には貴重な技術でした。
方位磁石(コンパス)
航海や測量に役立つ「方位磁石(コンパス)」の改良も行いました。
土用丑の日の「うなぎの販促」
発明とは少し異なりますが、現在でも続く「土用丑の日にうなぎを食べる」という習慣を広めたのも平賀源内のアイデアと言われています。
寒暖計(温度計)
オランダから伝わった温度計を改良し、日本で利用しやすい「寒暖計(人間の感じる範囲内の気温を測る)」の形にしました。
平賀源内は科学的な視点を持ちながら、日本独自の技術発展にも大きく貢献しました。
まとめ

NHK大河ドラマ「べらぼう」に登場する「エレキテル」は、平賀源内が復元・開発した静電気発生装置です。故障していた「エレキテル」を平賀源内が修復し、多くの人々にその仕組みを披露しました。
平賀源内は「エレキテル」以外にも、寒暖計や磁針指南など多くの発明を手掛け、日本の科学技術の発展に貢献しました。
他にも「べらぼう」のキャスト・登場人物・スタッフ一覧は、以下をチェックしてください。


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